サンキュー事故の大半は右直事故という現実

サンキュー

サンキュー事故とは?

サンキュー事故は、優先権がある車両が、優先権のない車両に通行を優先させたり通行を譲ることによって生じる交通事故の一種です。

このサンキュー事故は、対向車が右折したところに直進車と同じ方向の左側を通過する二輪車や自転車との出会い頭に衝突する事故などを指し、このような事故の大半は右直事故であるといわれています。このサンキュー事故は、通常は右折車からも二輪車からも直進車は死角になりますので、交通事故につながる可能性が非常に高くなるといわれています。

それは、右折をする自動車の運転手の多くは、本来は優先権がある直進車が通行を譲ってくれたため、早く行かなければならないという心理状態になる場合が多いからです。その結果、安全確認が怠り直進してくる二輪車や自転車を見落としてしまい、右折事故につながるといわれています。

右直事故と過失割合

そして、このような事故は、すり抜け事故とも呼ばれており、交通事故の種類としては非常に多いケースで、交通事故総合分析センターによる分析結果からは、右直事故において右折側となる車両のうち93%は普通車および軽自動車であるのに対して、直進側となる普通車および軽自動車の割合は44%に下がり、二輪車や原付の割合が一気に増えるとされています。

このような事故の際には、事故における過失割合が問題になるといわれており、過失割合は基本的に、自動車>二輪車>自転車>歩行者の関係で過失が重く見積もられることになりますので、どう考えても過失割合が高くないと思われる状況の事故の場合でも、自動車と二輪車の事故では過失割合の数値にひいきがでてしまうという現実があります。

しかし、サンキュー事故の過失割合を判断する際には、交差点に信号機があるかどうかや事故当時の信号機の色の2点が右直事故の過失割合に大きな影響を与えるといわれています。信号機のない交差点で生じた事故の場合は、右折側の方に課されている注意義務の方が重いため、右折側の過失割合の方が高くなります。

また、信号機がないと絶対的な過失割合の判断基準が存在しませんので、10対0といった過失割合は成立しない傾向にあるといわれています。このように、サンキュー事故は、通行を譲ってもらったので急いで行かなければならないという運転手の焦りの気持ちによって安全確認が怠り、注意散漫になることによって生じる事故で、その大半は右直事故という現実があります。ですから、対向車が通行を譲ってくれても安易に右折しないで、安全確認を怠らず慎重に進む必要があります。