交通事故の示談書は公正証書化するべき

契約

交通事故示談書を着実に履行したい

交通事故における損害賠償金や慰謝料の取り決めは示談書を作ることで形として残すことになるのですが、ここで問題となるのが私文書に法的拘束力が無いことです。
もちろん私文書と言えども書類にサインをしているということであれば、過去にそのことについて合意したということの証明にはなります。

ただしかし、私文書である以上はそれを裁判所に提出したとしても裁判を行って結果を出さなくてはならず、仮に私文書に「もし期日までに賠償金を支払わなかった場合には差し押さえられても良い」と書いてあったとしても、その通りにはならないのです。

ではそういった問題を解決し、示談書に書いてある内容を必ず履行させるにはどうすれば良いのかと言うと、この解決策となるのが公正証書化です。

公正証書化のメリット

公正証書とは法律の専門家である公証人が法律に従って作成する公文書のことで、この書類にしておくと私人が作成した書類ではなく、専門家がその内容を確かめて間違いないと証明してくれている書類となりますから、万が一書類に書いてあることに違反した場合には差し押さえを含む法的対応にすぐに移ることが可能になるのです。
メリットとして特に大きいのがすぐに法的対応に移ることができると言う部分で、裁判をする場合はかなりの時間と手間と苦労がかかってしまいます。

しかし公正証書化しておけばそれだけで法的対応に入れるわけですから、相手が違反しても裁判を起こす必要が無い、最終的には費用と時間の節約になるわけです。
また他にもメリットがあり、この公正証書を作る際には公証人がその中身を確かめてくれます。

そのため例えば「万が一支払いが出来なかった場合には生命保険に入ってもらう」などのような、明らかに認めてはならないような条件が盛り込まれていた場合には公証人の方からその内容が不適当であり、そのまま公正証書にしても実現できないということを指摘してもらえます。

事前に弁護士などに相談して示談書を作成していたのであればそこまで大きなメリットではないでしょうが、少しでも示談におけるミスを減らすということでもメリットはあるでしょう。
交通事故の示談所を公正証書化するということは案外知られていないことで、現在でも私文書の示談書を使っている人は多くいます。
ただそれによってトラブルが起きているのも事実ですから、もし交通事故の示談を行って、示談書を作成したのであれば公正証書化を行うことをおすすめします。